フェースofワンダーの世界2025

今年で4年目となる「フェースofワンダーの世界展  アートの森へようこそ!!」

入り口から中に入ると大きな口を開けた怪獣!そして、ハートが踊っている共同画。

こんな感じで素敵な3日間が始まりました。

 

今年は、日本から飛行機で12時間くらい離れたところにあるカタール(時差は6時間)と内戦の続いているシリアの子供たちの絵画を特別に展示しました。

 さあ、どんな森になっていたのでしょう。

似顔絵を描いてもらったり、ダンボール工作や大きな紙に自由に絵を描いたり、三角のテント作りという体験コーナーもありました。

じっくりご覧ください。



フェースofワンダーの世界2025で思う

2023126日、ガザでイスラエル軍の空爆により一人の詩人が死んだ。

Refaat Alareer  享年44歳。

彼の遺作と言われる詩を紹介したい。

 

  If I must die,

      you must live

           

     to tell my story

     to sell my things

     to buy a piece of cloth and some strings

      (make it white with a long tail)

     so that a child, somewhere in Gaza

     while looking heaven in the eye

  

     awaiting his dad who left in a blaze

     and bid no one farewell

 

     not even to his flesh

  not even to himself 

 

    sees the kite, my kite you made, 

    flying up above

    and thinks for a moment an angel is there

   bringing back love

 

   If  I must die

   let it bring hope

   let it be a tale

  

     

       

もし私が死ななければいけないのなら

あなたは生きなければいけない

私の物語を語るために

 

私のものを売り

小さな布切れと糸を買い

白い布に長いしっぽをつけて、凧をあげよう

 

ガザのどこかで、一人の子供が

天を見つめて

炎の中に消えた父を待っている

 

さよならも言えず

肉体も残さず

その存在さえも残さず

 

見てごらん、お前の作った凧は

空高く舞い上がり

一瞬だけれど、愛を運んでくる天使がいると思ってごらん

 

もし私が死ななければいけないのなら

それが希望を運んでくるように

それが物語となるように

 

 

 

 

 

202553日、ガザから遠く離れた相模原という町で私は願う。

彼の詩がいまを生きる私たちの希望となり、物語となることを。