9月14日、桜美林大学健康福祉学群主催の「けんぷく食堂」というイベントに招待されて路上アートをやりました。
朝、起きると外は熱風、空気もプディングみたいに膨らんで、「あー、こりゃ戸外ではできないなあ」と半分諦めて、町田の郊外の大学キャンパスに向かいました。
案内されたのは、健康福祉学群の落ち着いた赤レンガ作りの建物前の広場。大きな欅の枝葉が涼しそうな木陰を作り、水場も近くにあり、風も気持ち良い。
「あ、これはいいわ!」と体にエネルギーが湧いてきました。
広場に学生さんたちと大きなブルーシートを2枚敷きつめ、梱包用紙の紙をその上に貼っていく。何人かの学生さんは相模大野駅前の路上アートや相模原市役所前の「さがみはらSAKURA路上アート」にもきてくれているので、とてもスムーズ。私なんかやることがないくらい(笑)
広場にはユニカールのグループさんがきていたので、始まる前に教えてもらおうとやってみる。桜美林の先生とちょっと勝負。もちろん負けましたが、面白い。
時間が来て、フェースの仲間たちや近くの作業所の仲間たちが土曜活動として集まってきて
いつも通りの自由な活動が始まる。
5歳の男の子は手に絵の具をつけては、段ボールや紙にぬりぬり。一色ごとに綺麗に手を洗い、それからまた別の色を手にたっぷりつけて、またぬりぬり。その感触を楽しんでいる。
隣では紙筒や段ボールをノコギリでゴリゴリ。ずっと切り続けている。ノコギリの音がなんだか不思議な音楽のように聞こえてくる。小学生の女の子は、できた輪っかにボンドでビースを貼り付けて、素敵な腕輪を作っている。
そこから少し離れたところでは、ローラーで紙の上を走って線引きを楽しんでいたり、大きな筆でベタベタ、色塗り。ブロックに絵の具をつけて、みんなが描いた絵の上に四角模様をつけている子もいる・・・相模原の「一から百まで堂」から遊びに来ているジュンさんは、それを横目で見ながら、太筆で、青葉台の短期入所施設の仲間たちが描いた絵の上に、赤い四角を遠慮なく描き連ねていく。「俺の四角はどうだい?」って言ってるみたい。そ、確かにそれはすごくアートなのであります。
みんなの自由な動き、表現が広場に敷き詰めた紙を土壌豊かな畑のようにしていく。
学生さんたちの方はどうかというとお手伝いしなくちゃという意識が強いのか、仲間たちほど自由ではない。でも色々なところで会話や笑顔が生まれている。笑顔は障がいや年齢に関係なく、みんなを繋いでいく。シャボン玉や水遊びに興じる歓声も青空に広がる。
ステージの上では、「楽レレ・ピクニック」さんがいろんな歌を演奏。いつの間にか学生さんや仲間たちが集まり、手拍子で盛り上げる。もちろん踊り出す仲間もいる。「もしかめや」のけん玉パーフォーマンスもみんなの間を練り歩く。
学生さんと先生たちが作ったおにぎりと豚汁も美味しかった!
風が吹くたびに、木陰が揺れ、音楽が流れ、素敵な時間が流れていく。
生きてる喜びって、こんなところにあるんだなあって思う1日でした。